自分でできる心のケア

診察室

トラウマ治療に役に立つ

PTSDなど過去にトラウマを負ってしまった患者の治療方法として、近年注目を集めているのがバタフライハグです。見た目がちょうちょのように見えることから、このように呼ばれています。この治療方法は、トラウマ治療の一つである通称EMDR、眼球運動による脱感作および再処理法から派生した治療方法として確立されてきました。EMDRは、精神科または心療内科の医師が指を左右に動かすことで患者がその指を目で追うという治療方法です。この眼球運動によって過去のトラウマが呼び覚まされますが、このEMDRを続けていくうちに辛い過去の記憶から開放されるようになります。この治療法では、医師と患者が1対1になることが求められます。他方、バタフライハグでは患者一人で自分のメンタルをケアすることができ、また、いつでもどこでも気分が落ち込んだ時に自分で対処をすることができる手軽さが評判を呼んでいます。EMDRよりもバタフライハグのほうが一人でできるので手軽であり、専門的な知識を必要としません。また、いつでもどこでもバタフライハグを実践することができるので、患者が自分自身で感情をコントロールしやすいのが特徴です。バタフライハグは世界中で推奨されています。

バタフライハグのやり方は、とても簡単なので、子供でもお年寄りでも直ぐに実践できます。まず、腕をクロスさせて手のひらを左右の肩の位置に置きます。この形がちょうちょのように見えるので、そう呼ばれているのです。次に、交互に左右の肩を手のひらで叩きます。たったこれだけのことであるので、気分が優れないときにはいつでもどこでも実践することができます。この簡単な動作をするだけで、ストレスを軽減し、気持ちを落ち着かせる効果をもたらします。実際に、トラウマ治療の現場ではバタフライハグが広く採用されていて、緊張状態を落ち着かせたり、ストレスを和らげる効果を発揮しているのです。また、バタフライハグは災害の現場や犯罪被害者のトラウマ治療の一環としても採用されています。このトラウマ治療の特徴は、一人で好きな時に好きなだけ行うことができるという点にあります。治療に際して費用がかからず、ましてや、誰かの力を借りる必要も無いため、とても手軽なところが評価されているのです。実際に、バタフライハグのメカニズムは、脳の働きを改善する効果が確認されています。トラウマなどにより、右脳からネガティブな感情が湧き出てくるのを、バタフライハグで和らげるのです。